糸魚川市(新潟) 外山(719.4m) 2019年6月15日  カウント:画像読み出し不能

所要時間 6:55 600m鞍部(駐車箇所)−−6:58 廃林道入口−−10:12 廃林道分岐−−10:15 廃林道を離れる−−10:22 外山−−10:27 廃林道−−10:29 廃林道分岐−−10:42 廃林道入口−−10:45 600m鞍部(駐車箇所)

場所新潟県糸魚川市
年月日2019年6月15日 日帰り
天候
山行種類籔山
交通手段マイカー
駐車場600m鞍部に駐車余地あり、というかここしか駐車場所は無い
登山道の有無無し
籔の有無廃林道を含めてずっと藪漕ぎ。特に山頂付近は強固な根曲がり竹+灌木
危険個所の有無無し
山頂の展望無し
GPSトラックログ
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コメント糸魚川市/旧能生町境界の600m鞍部から往復。地形図では山頂直下に林道が通り山頂まで破線が書かれているので楽勝かと思ったら、林道は廃林道、破線は存在せず、廃林道以降は本格的な藪漕ぎとなった。三角点が見つかるか心配するほどの藪だったが、ほぼ最高点に設置されていて簡単に見つけることができた




通行止めの看板だが横を通過可能 山菜取りはやらないので大丈夫だろう
旧能生町境界の600m鞍部しか駐車場所は無い 600m鞍部の林道案内。今でも通り抜け可能か不明
600m鞍部から見た昼闇山〜烏帽子岳
600m鞍部から見た鉢山。私が登った5月上旬とは比較にならないほど雪が消えた
600m鞍部から見た昼闇山 600m鞍部から旧能生町方面へ歩いて下る
廃林道入口から雨具着用で廃林道へ突入 完全に廃林道化
地形図に無い分岐が登場。右へ 廃林道最高点
廃林道最高点で右の斜面へ。植林帯で藪薄い 山頂手前で根曲がり竹藪に突入
外山山頂。猛烈な藪。冬枯れ時期が適当 最高点に三角点があった
植林の中は歩きやすい 廃林道に合流
林道に出た 600m鞍部に到着


 外山(そでのやま)は鉾ヶ岳と尾根続きであり、鉾ヶ岳北西側の600m鞍部を林道が越えていて、地形図ではそこから山頂へ破線が伸びている。もしこの破線が存在しなくても林道から近いので軽い藪漕ぎで登れると考えていたため事前にネット検索は行わなかったが、帰ってから検索すると20年以上前の簡単な記録がヒットしただけだった。当時はまだ林道は現役だったようで20年の年月を感じさせた。

 もう6月中旬なので林道の残雪は気にする必要は無いが、そもそも通行可能な状態に整備されているのか、ゲートは無いのかなどの情報は皆無。行ってみるしかない。馬鬣山から下山後、東に車を走らせて早川沿いの県道を上がっていき、橋を渡って吹原集落へと上がっていく。道なりに進むとルートを外れて鉾ヶ岳登山口へと続く林道に引き込まれてしまった。こちらは黒尾の峰に登るときに使う予定だが、今は雨で濡れた藪漕ぎが待っているので、計画通り外山へ向かう。

 吹原集落を通過して目的の林道に入るが、途中で通行止めの看板が立っていた。どこで通行不能なのか分からないが、とにかく入れるところまで入ってみることに。それとも山菜取り禁止のための通行止めだったかもしれない。路面は舗装だがひび割れ、小さな落石、落ちた枯れ枝など多数ありで、どこまで入れるのか心配になるほど。枯れ枝はおそらく残雪が溶けた跡だと思われ、雪解け後に整備されていないのは明らか。峠の反対側の島道鉱泉まで通り抜け可能か疑わしいレベルだった。

 それでも600m鞍部まではどうにか通行可能であった。そこから北へ僅かに下った箇所が山頂直下へ至る林道分岐だが、林道は草ぼうぼうで完全に廃林道化しており、おまけに近くに駐車可能なスペースは皆無であり、600m鞍部までバックで戻って駐車した。600m鞍部は広く駐車スペースがあり、林道の案内看板、それに石仏もあった。地形図ではここから山頂への登山道があるはずだが、649m峰の斜面には道形は皆無で一面の藪であった。

 雨は止んで曇り空だが、朝方の雨で藪は濡れているはずなので長靴を履いてカッパを着て出発。ここからは焼山や昼闇山、鉢山、烏帽子岳などが見えているが、焼山は雲の中に隠れていた。湿った南風が入っているので雪と言うことはないだろうが、かなりの強風だろう。

 林道を僅かに下って廃林道に突入。草や木が盛大に生えて車はもう入れない状態で、廃林道化してからかなりの期間が経過しているのは間違いない。地形図では途中で登山道が交差するはずだがそのような道は皆無で周囲は完全に藪。藪は灌木が中心で笹は少ないがかなりの濃さで、林道が山頂近くまで通っているといっても相当の覚悟が必要そうで予想が大外れだ。

 林道が尾根の660m鞍部を掠める箇所前後から尾根上は杉の植林帯に変わる。これは藪の点ではいい傾向だが、ぱっと見た感じでは尾根上に乗り移るよりも、このまま廃林道を歩いた方が藪が薄そうに見えたので、そのまま廃林道を歩く。

 再び尾根との距離が離れていき、どこから尾根に取り付くか考えていたところ、かなりの荒れ方で一見して廃林道とは分からないほどの廃林道が右に分岐するのを発見。地形図の林道はこのまま斜面を巻いて山頂から離れていくのに対して、右の廃林道は尾根に沿ってまだ上がっていくようだ。まさか山頂まで達しているようなことは無いと思うが、できるだけ林道で山頂に近付けることを期待しよう。

 草と灌木の生い茂った廃林道を緩やかに上がっていくが、途中で林道が下り始めた。それでもここまで藪漕ぎを軽減してくれたのだから廃林道に感謝。目の前の杉植林斜面に取り付いて僅かで尾根に乗ると、植林帯内部は予想以上に藪が薄く廃林道並みに歩きやすい。しかし山頂手前で植林が途切れると同時に根曲がり竹が登場。このエリアはこの標高でも根曲がり竹とはねぇ。でも志賀高原よりはマシな密度で手でかき分けて突き進むと一時的に植林が登場して藪が薄まり、再び壁のような根曲がり竹の中に突っ込む。

 ほとんど傾斜が無くなり山頂間近の感触だが、いかんせん藪が深すぎて見晴らしはゼロで、最高点がどこなのか視界で確認するのは不可能で、足で稼いで高さを体感するしかない。残念ながらここは簡単に登れるだろうと予想して山頂の緯度経度を計測してこなかったため、私のGPSでは役立たない。山頂に達した唯一の証拠は三角点だけである。もしかしたら山頂標識があるかもしれないが、残雪期とかに付けられたものだと高い位置で今は発見できないかも。

 少しでも高そうな方向へと藪を漕いで進むとそれまで地面に皆無だった石を発見。三角点の四方を囲っている石の可能性が高く、その近くの地面を探ると三角点発見! この藪の濃さで一発で発見できたのは奇跡的だ。周囲は根曲がり竹+灌木の背の高い藪で展望皆無。見える範囲には山頂標識は無かった。ここまで踏跡も目印も無かったので、登る人は皆無に近いのだろう。

 帰りは素直に往路を戻る。

 

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